ゲームデザイナーが行う主な業務には、以下のようなものがあります。
※以下の業務すべてに従事するとは限りません。
・企画の作成
ゲーム制作を始める前の最序盤の業務です。
ゲームの企画書を作成します。
どのような面白さを目指すのか、などを可能な限りわかり易く、かつ熱くしたためていきます。
少ない文字数で伝えていくことを求められるため、コピーライター的なセンスも必要とされます。
企画書では、夢いっぱいの風呂敷を広げることが重要です。
(あとでめっちゃ畳みます)
・仕様の策定と仕様書の作成
ゲーム制作時の序盤で1番重要になる業務です。
システムはどうなっているのか、キャラクターのアクションはどういったものが必要なのか、などといったゲームの仕様を策定し、書面化していきます。
ゲームに必要な素材などのリストアップも、これに含まれます。
ゲームのスケール感に直結するため、エンジニアやアーティストとの細かいすり合わせが必要になってきます。
この段階で、企画書で夢いっぱいに広げた風呂敷を「どこまで夢を実現しながら畳めるか」という課題に挑むことになります。
ある意味、最高得点を得ながらクリアを目指すパズルゲームを解くことに似ています。
・レベルデザイン
ゲーム制作時の中盤以降で重要な業務です。
ゲームのステージ(レベル)を作成します。
おもてなしていくのか、心を折りにいくのか。全てはココで決まります。
プレイヤーの気持ちになりきり、プレイにメリハリが出るようにしたり、手応えを感じられるような調整を行ったりします。
実際に遊んできた経験値や、普段の観察眼がモノを言います。
・パラメータ設定、調整
これもゲーム制作時の中盤以降で重要な業務です。
ゲームで使われる、さまざまなパラメータの設定や調整を行います。
レベルデザインと密接に関係し、ゲームの難易度に大きく影響を与えます。
大胆かつ緻密さ、繊細さを要求される業務です。
広大に広がる数値の羅列と対峙し、電卓片手に挑み続けていきます。
・ディレクション
ゲーム制作の要であり、大黒柱です。
ゲームの方向性を提示し、仕様などがその方向性に沿っているのか、などを判断します。
また物量やクオリティについても判断を行い、ゲームの質と量に大きく影響を与えます。
多くのセクションとコミュニケーションを取る必要があり、1番「伝える力」が問われる業務となります。
「やりたいこと」よりも、「やるべきこと」に優先して取り組める必要があります。
1番やり応えのある業務ですが、やることと関わる人が多岐にわたるので、常に忙しくなりがちです。
毎日定時で帰りたい人には向いていません。
この他にも、その人のスキルに応じて
・シナリオライティング
・イベントスクリプティング
などを行ってもらうことがあります。